つるの日日是好日

台所仕事のブログでしたが、最近は介護話がメインです

さよならskyline

我が家の車はずっとskylineでした。

私が10代で免許を取った時の車はケンメリのskyline。
中古で買ったものらしいのですが、前オーナーがオーダーで塗装したと言うメタリックブルーの色合いが素敵で、子供心にもカッコイイ車だなぁと思っていました。

ですが、一応オートマ車とは言え、今ではもう無いであろうパワステ無し
車庫入れも一苦労で、初心者だった私には扱える様な車では無く、2度ぶつけた事により

「これは女の子には無理だったか…」

と父に言わしめ、廃車となってしまいました。


そんな父が次に買ったのはまたしてもskyline。中古でモデルはR31。
ケンメリskylineは週末に運転の練習だけしか乗っていなかったのですが、R31は母の習い事の送り迎えを命じられた事もあり、車の運転技術は少し上達してきました。

そして、車通勤がOKな所に就職してからはほぼ毎日R31を運転し、運転技術も向上。
これ位運転出来る様になってからケンメリを運転したかったなぁ。


そして平成13(2001)年。
新車のskylineR34が我が家にやってきました。
家族一緒で乗る事はほぼ無かったですが、通勤に使い、ドライブにも沢山行きました。
一番遠くに行ったのは大阪なのかな。

そんなR34ですが、所有者である父は殆ど乗っておらず、ほぼ私の為に20年間諸経費を払ってくれていました。

去年4月の車検の時に「どうしたい?」と聞かれたのですが、その時は通勤に車を使いたい状況だったので父に頭を下げて車検を通しました。

そして今年4月。4月30日で車検が切れます。
自転車通勤をする様になった上、去年から車通勤許可のお目こぼしも無くなった事もあり、通勤で車を使う事はほぼ無くなりました。
私自身は、スカイラインを運転する事はとても楽しく好きな事ですが、諸費用を払っていないのにこれ以上父にスカイラインを所持して欲しいとは言えません。

「今までありがとうございました」

と言うと、父もほっとした様子で「じゃあ売却だね」と。
そして「いくらになってもいいから、売る手筈はやってね」と言われました。


売るって言っても車を売った事はないので、この車がどれくらいの価値があるのか調べないといけません。
「個人情報無しで30秒で査定します!!!!」
なんて言っている所でも、なんだかんだで個人情報は必須…。携帯番号なんて教えたら最後、うざったい事になるのは明白です。

こっちは大体の値段を知りたいだけなのになぁ。

そうしたら、相方が自分の名前を使ってもいいよ、とビッグモータースとガリバーに自分の携帯ナンバーで査定を申し込んでくれました。

相方によると、両者とも「いくらともつかない」とふにゃふにゃしたお答えだったらしいです。
更に相方が「スカイラインR34GTーT は希少だから」と言っても、「そうなんですかぁ」みたいな感じで、せいぜい値段がついても20万位と言われたそうです。


そこで奮闘した相方。
車好きな相方、マニアに人気のR34が20万程度な訳はない!!!と憤慨し、スカイラインの中古を数多く取り扱っているサイトを見つけてきてくれました。
私もここで売るのが良さそうだな、と判断してその会社に見積もりをお願いする事にしました。
その結果は70万円。
20年前の車、かつ11万3000km走った車でこの値段がつけば上々です。
正に「腐ってもskyline」


業者が車を引き取りに来る4月30日、父と一緒に最後のスカイラインドライブをしてきました。
遠くに行って何かあっても困るので、自宅周辺をくるっと。
父は殆ど乗っていないこのスカイラインを優しく運転していました。私も同じ様に運転しました。久しぶりに父と一緒にスカイラインに乗れたのもまた良い思い出です。


今後の私の人生の中で、スカイラインを所持する事はないでしょう。
初心者だった10代の時、父から「この車、思った通りに動くからいいでしょ」って言われても理解不能だったけど、30年以上スカイラインだけ乗って来た今は良く分かります。

本当に思った通りに動いてくれる素敵な車でした。
今までありがとう。そしてさようなら。

 

script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.1.0/jquery.min.js">